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羽生結弦のコーチが不在な2つの理由!現在と歴代のコーチも調査!




北京オリンピックで3度目の金メダルや4回転アクセルの成功に期待がかかっている羽生結弦選手。

フィギュアといえばコーチも結構注目されることが多いですよね。

羽生結弦選手のコーチといえばブライアン・オーサー氏。

ところが、2021年12月26日に開催された「全日本フィギュアスケート選手権2021」ではいつもいるはずのオーサーコーチが不在でした。

また、今回の北京オリンピックでは羽生結弦選手ではなく、韓国選手団に帯同するということで、「まさか解任?」という噂も出ています。

そこで今回は羽生結弦選手のコーチが不在である理由について調べてみました。

また、合わせてこれまでの羽生結弦選手の歴代コーチや現在のコーチについてもまとめてみましたよ。

この記事でかわかること

羽生結弦のコーチが不在な2つの理由

羽生結弦の現在のコーチと歴代コーチ

それではどうぞ!




羽生結弦のコーチが不在な2つの理由

フィギュアスケートに限らず、どんな競技でも技術を向上させるためにはコーチは必要不可欠ですよね。

それなのに羽生結弦選手のコーチが不在な理由は主に2つあります。

それがこちら。

①コロナの影響で練習拠点のカナダへ渡航できない

②1人でも効果的な練習ができる自信があった

それでは詳しくみていきましょう。

 

理由①コロナの影響で練習拠点のカナダへ渡航できない

1つ目の理由は皆さん簡単に想像できたかと思います。

コロナの影響によるものですね。

羽生結弦選手は以前からコロナの影響で練習拠点であるカナダへ渡航できず一人で練習をしてきました。

一方のオーサーコーチもカナダから出国できないため、2020年、2021年全日本選手権に羽生結弦選手はコーチを付けずに出場することに。

結果としては、2020年に5年ぶりの優勝をしたのですからさすがとしか言いようがありません。

 

また、スポーツジャーナリスト・折山淑美氏はこのように語っています。

羽生選手は喘息持ちなので、コロナに感染したら大変なことになる。オーサーはさまざまな選手と接するため、双方が理解したうえで直接会うことを控えるようにしたそうです。

 

確かに喘息持ちの羽生結弦選手にとっては、コロナに感染するということは絶対に避けなければいけないことです。

様々な選手のコーチをしているオーサー氏との接触はリスクが高いので、直接会うことを避けるのも当然といえば当然ですね。

 

コロナ禍の中、羽生結弦選手が所属しているカナダのクリケット・クラブでは、練習を続けている選手はほとんどがカナダの選手だそうです。

苦肉の策として、クラブの練習用リンクには選手の細かい動きまで確認できる大画面を設置したとのこと。

ヨーロッパやアジアの生徒に対しては、スマートフォンのビデオ通話を使用してアドバイスしているそうですよ。

これは選手もコーチもかなり過酷な状況ですね。

理由②1人でも効果的な練習ができる自信があった

羽生結弦選手のコーチが不在なもう一つの理由は、羽生選手自身に「1人でも効果的な練習ができるという自信があったから」だそうです。

実際、今シーズンはコロナによる規制も緩和された時期もありましたよね。

その時期ならカナダへ行けたのではと思うのですが、羽生結弦選手はカナダへは行かずコーチ不在の中、1人日本で練習を続けました。

 

小学校時代の羽生結弦選手を指導していた都築章一郎コーチはインタビューでこのように語っています。

「ひとりのほうが効果的な練習ができると自分自身で考えて、判断しているのでしょう。創作意欲を高めることや、振り付けを効果的に練習する目的があるのではないかと思います」

 

そもそも羽生結弦選手は日本にいる時、オーサーコーチとあまり連絡を取り合わないんだとか。

ひとりで練習するということは口で言うほど簡単なものではないですよね。

自分の現状を客観的に正確に判断しなければならないですし、自分を常に律していかなければいけません。

現状が良くないならどこを改善する必要があるかを分析する力も必要です。

第一線で活躍する選手ならばどれも持ち合わせていると思うのですが、自分だけでは補えない部分があるからコーチという存在がいるわけです。

その一般的な常識を覆して、1人で練習することを選び、結果北京オリンピックの切符を手にしたということは本当に驚くべきことではないかと思います。




オーサーコーチは解任されていない!

ここまで見てきたようにオーサーコーチは解任されたわけではありません。

現状を考慮した結果、羽生結弦選手はコーチ不在の中、日本で練習をするという決断に至ったのです。

また、この決断の背景にはオーサーコーチの羽生結弦選手に対する信頼もあったでしょう。

オーサーコーチは取材にこのように答えています。

「彼の、毎日トレーニングし、努力し続ける姿勢には驚嘆します。本当に頑張り続けるからね」と感銘を受けた様子で語り、このように続けた。 「彼だけで自分を追い込んだのです。そして五輪連覇王者になりました。驚異的ですよ。彼はトレーニングが好きだし、競争が好き。それに得意なんです」

長年羽生選手のコーチを続けてきたオーサーコーチだからこそ、「1人でも彼は大丈夫」と思えたんでしょうね。

 

ちなみに、オーサーコーチは北京オリンピックでは確かに韓国選手団に帯同するそうですが、試合時は羽生選手にも付くそうです。

何人もの選手のコーチを同時に担当することはフィギュアでは普通のことなので、大した意味はないのではないでしょうか。

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(追記)

北京オリンピックフィギュア男子ショートプログラムが行われました。

羽生結弦選手の演技の時にはやはりオーサーコーチは不在。

キスアンドクライでも羽生結弦選手は1人でした。

しかし、そばにはいないものの下のツイートのように羽生結弦選手のことは気にかけている様子。

演技時にコーチはつけないということは羽生結弦選手とオーサーコーチとで話し合って決めたそうですね。

やはり羽生選手とオーサーコーチが不仲だとか解任されたとかいうことはなさそうです。




羽生結弦の現在のコーチ

ではここで羽生結弦選手のオーサーコーチ以外の現在のコーチをご紹介します。

まず、羽生結弦選手の現在のコーチはブライアン・オーサー氏をはじめ4人います。

  • ブライアン・オーサー
  • ジスラン・ブリアン(ジャンプ専門)
  • トレイシー・ウィルソン(スケーティング専門)
  • ペイジ・アイストロップ(スピン専門)

この4人は前述したカナダのクリケットクラブに所属しているコーチ陣です。

こうして複数のコーチから専門的なアドバイスが得られるのは、選手にとって最高の環境ですね。

①ブライアン・オーサー

ブライアン・オーサーコーチは2012年から羽生結弦選手を指導してきました。

【プロフィール】

・Brian Orser(ブライアン・オーサー)

・1961年12月18日生まれ

・カナダ出身の元フィギュアスケート選手

オーサーコーチは1984年サラエボオリンピックでオリンピック史上初となるトリプルアクセルを成功者でさせます。

現在では女子選手も成功させているトリプルアクセル(3回転半)ですが、当時は最高難度の技とされていました。

そんな最高難度のトリプルアクセルを美しく安定的に飛べる選手であったことから「ミスター・トリプルアクセル」と呼ばれていたそうです。

【主な経歴】
1984年サラエボオリンピック銀メダリスト
1988年カルガリーオリンピック銀メダリスト

1987年世界フィギュアスケート選手権優勝

引退後は1989年のテレビ映画「氷上のカルメン」に出演しエミー賞を受賞。

1998年には同性愛者であると公表し、現在はパートナーの男性とトロントで暮らしてるそうです。

2000年頃からはフィギュアスケートの振付師として活動をスタート。

その教え子たちがまたすごいんです。

  • キム・ヨナ(2010年バンクーバー五輪金メダル・2014年ソチ五輪銀メダル)
  • エフゲニア・メドベージェワ(2018年平昌五輪銀メダル・2016・2017年世界選手権2連覇)
  • ハビエル・フェルナンデス(2018年平昌五輪銅メダル・2015・2016年世界選手権2連覇、2013~2019年欧州選手権7連覇)

たくさんのメダリストを輩出されているんですね。

また、現在コーチをしている選手も実力者ばかり!

  • 羽生結弦
  • 紀平梨花
  • 西山真瑚
  • ジェイソン・ブラウン

今後もどんな選手を育てていくのか楽しみですね!

②ジスラン・ブリアン(ジャンプ専門)

2人目はジスラン・ブリアンコーチです。

ジスラン・ブリアン氏は現役引退後、スケートクラブを12年経営しました。

その後、スケート学校で仕事を受けることに。

2005年に、長く友人だったブライアン・オーサー氏からの誘いで、クリケット・クラブのコー氏になったそうです。

ジスラン・ブリアン氏はジャンプの専門家として指導を行っています。

羽生結弦選手との取り組みについてはこのように語っています。

「僕はいつもジャンプの生体力学についての分析を提示するが好きなんだ。

僕はそれに取り組む独自の方法を発展させてきた。

それは他の方法とはちょっと違っていて、ユズは、私の技術に忠実なんだよ」

羽生選手がジスラン・ブリアン氏を信頼していることがわかります。

 

ジスラン・ブリアンコーチの57回目の誕生日と重なった2019年11月のNHK杯では、羽生選手は全てのジャンプを見事に決めます。

完璧な演技はブリアンコーチへの最高の誕生日プレゼントになったことでしょう。

キス&クライでは、ブリアンコーチにプーさんのティッシュカバーを近づける仲の良さそうな場面も見られました。




③トレイシー・ウィルソン(スケーティング専門)

3人目はスケーティング担当のトレイシー・ウィルソンさんです。

1961年9月25日生まれで現在61歳のカナダ人女性です。

【経歴】

カナダフィギュア選手権7回優勝

1984年サラエボオリンピック:8位

1988年カルガリーオリンピック:銅メダル

その後はプロに転向しますが、パートナーが死去したことでプロを引退されたそうです。

引退後はCBCで解説などを担当し、2006年かたクリケットクラブのコーチを務めています。

④ ペイジ・アイストロップ(スピン専門)

ペイジ・アイストロップさんはスピン専門の女性コーチです。

他のコーチと違い、年齢は国籍などの情報はありませんが、他のコーチ人が全員カナダ人なのでペイジ・アイストロップさんもカナダ人だと考えられます。

羽生結弦選手のあの華麗なスピンはペイジ・アイストロップさんの指導によるものなんですね。

実際、ペイジ・アイストロップさんはレベル4を取れるくらいのスピンができるように指導をしているそうです。

ルール変更への対処も完璧とのこと。

フィギュアスケートは頻繁にルール変更があるので、この能力はコーチとして重要なポイントですね。




羽生結弦の歴代コーチ

最後に羽生結弦選手のこれまでの歴代コーチをご紹介します。

  • 山田真美
  • 都築章一郎
  • 松田達義
  • 阿部菜々美
  • 関徳武
  • 武者愛

1人ずつ見ていきます。

①山田真美

スケートを始めた4歳から小学2年生までのコーチは山田真美さんです。

羽生結弦選手の運動神経の良さを知り、山田真美さんは「いずれ日本を代表する選手になる」と感じたとか。

また、コロナ禍でコーチ不在の状況に対して「本来ならありえない、普通じゃない」と言い「よく一人であそこまで仕上げた」と羽生選手を評価しているそうです。

②都築章一郎

元フィギュアスケーターの佐野稔氏を育てたことでも知られる都築章一郎さん。

羽生結弦選手を小学2年から小学6年まで指導されました。

「お前は世界に羽ばたくんだから」と羽生結弦選手に何度も言い聞かせてきたそうです。

東日本大震災の時には練習拠点がなくなった羽生結弦選手を受け入れるなど師弟関係が終わった後もずっと支えてこられたそうです。

2022年1月5日に84歳のお誕生日を迎えられた都築章一郎さん。

なんと現在も現役のコーチとして活動されているそうです。

③松田達義

仙台市の勝山のスケーティングクラブに通い始めた時に指導を受けていたのが松田達義さんです。

すでに同世代でトップクラスだった羽生選手の印象を「線が細くてひ弱な子」と振り返る。だがセンスは抜群で、「五輪でメダルを取れる」と確信した。

引用:朝日新聞デジタル

また、羽生選手のことを負けず嫌いだとも話していたそうです。

やはり世界のトップに上り詰める選手は負けず嫌いなんですね。




④阿部菜々美

次に羽生結弦選手を指導してきたのが阿部菜々美さんです。

羽生結弦選手と同じ仙台市出身での元フィギュアスケーターで、引退後はディズニー・オン・アイスに出演されていいました。

その頃の振付師からの影響が強くあり、振付師として荒川静香さんの振り付けも担当されたそうです。

羽生結弦選手の関しては、2010年世界ジュニア選手権優勝、2012年世界選手権では初出場での銅メダルに導きました。

2014年NHK杯のエキシビジョンで披露した「東日本大震災復興ソング”花は咲く”」の振り付けを担当したのも阿部菜々美さんだそうです。

フィギュアスケートのコーチと振付師は別の人が担当するイメージでしたが、両方やられる方もいらっしゃるんですね。

 

⑤関徳武

ジュニア時代には関徳武さんの指導を受けたこともあるようです。

関さんは全日本ジュニア選手権、全日本選手権の出場経験があり、2000年の全日本選手権では9位に入賞されています。

⑥武者愛

羽生結弦選手が仙台にいた時には武者愛さんの指導も受けていたそうです。

武者愛さんは荒川静香さんとも交流があり、全日本選手権への出場経験もある方です。

現在も仙台市のアイスリンクでコーチとして活動していらっしゃいます。

 

たくさんのコーチに師事し、たくさんのことを吸収して今の羽生結弦選手がいることがわかりますね。




まとめ

ここまで「羽生結弦のコーチが不在な2つの理由!現在と歴代のコーチも調査!」と題してお送りしてきました。

羽生結弦のコーチが不在な理由①:

コロナの影響で練習拠点のカナダへ渡航できない

羽生結弦のコーチが不在な理由②:

1人でも効果的な練習ができる自信があった

羽生結弦の現在のコーチ:

  • ブライアン・オーサー
  • ジスラン・ブリアン(ジャンプ専門)
  • トレイシー・ウィルソン(スケーティング専門)
  • ペイジ・アイストロップ(スピン専門)

羽生結弦の歴代コーチ:

  • 山田真美
  • 都築章一郎
  • 松田達義
  • 阿部菜々美
  • 関徳武
  • 武者愛

羽生結弦選手がコーチ不在な理由と、それでも北京オリンピックへの出場ができたのは、羽生結弦選手が1人でも練習ができたからだとわかりましたね。

3度目の金メダルと4回転アクセル成功を願っています!

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました!




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