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【センバツ】聖隷クリストファーなぜ落選?選考基準は?悲劇との声も





2022年2月28日、第94回選抜高校野球大会(同年3月18日~13日間の日程で開催予定)出場32校を決める選考委員会が行われました。

出場枠2の東海地区は昨秋東海大会優勝日大三島(静岡県)と同大会ベスト4大垣日大(岐阜県)が選ばれ、東海大会準優勝の聖隷クリストファー(静岡県)は選ばれませんでした。

前年東海大会の準優勝校、優勝校が順当に選出されなかったのは、78年大会以来44年ぶりとのこと。

 

こちらの報道に高校野球ファンからはなぜ聖隷クリストファーが落選したのか?悲劇としか言いようがない!と批判や疑問の声が続出。

また、選考委員長の話では『投打に勝る』という点から大垣日大が選出されたとのことで、では21世紀枠の説明がつかないと更なる批判が続出しています。

 

そこでこの記事では、

・聖隷クリストファーはなせ落選したのか?
・選抜高校野球大会の選考基準は何なのか?
・センバツ高校野球ファンの批判・疑問の声

についてまとめていきたいと思います。



聖隷クリストファーはなせ落選したのか?

選考委員長の鬼嶋一司氏の話によると、

「聖隷クリストファーは頭とハートを使う高校生らしい野球で、2回戦、準決勝で9回に見事な逆転劇を見せた。」

と立派な戦いを評価したものの、

『個人の力量に勝る大垣日大か、粘り強さの聖隷クリストファーか』

で選考委員の賛否が分かれ、

「投打に勝る大垣日大を推薦校とします」

と選考理由を説明されました。

引用元:スポニチ

 

選考理由となった大垣日大の戦いぶりについて、

大垣日大は東海大会1回戦で前評判が高かった静岡高校の吉田投手を打ち崩し、2回戦では優勝候補の愛知1位享栄高とレベルの高い見応えある試合

ということで、

東海大会の1回戦から勝ち上がるまでの試合内容を評価しての選出でした。

 

鬼嶋一司委員長はこうも語っています。

「簡潔に言えば投打に大垣日大が勝った。特に投手力で差があった。春の選抜大会では失点の多いチームは厳しい(聖隷は東海大会15失点)」

 

そして、優勝が日大三島(静岡)で同一県での選出2枠を避ける配慮があったかについては

「静岡同士ということは全く考慮していなかった。甲子園で勝てる可能性の高いチームを選んでいます」

引用元:スポニチ

ということで、同一県での選出2枠を避けたという点は否定されました。

みなさんは選考委員の選考理由に理解・納得できましたか?

大垣日大は静岡高校(県3位)と享栄(県1位)に勝っていますが、聖隷クリストファーも中京(県1位)と至学館(県2位)に勝っていますし、

選手や監督の知名度・成績を見ると、聖隷クリストファーは大垣日大に劣るかもしれませんが、逆転劇の連続で決勝まで勝ちあがって、さらに東海大会準優勝の成績を納めています。

直接対決もしていないので、はっきりとはわかりませんが、甲子園で勝てるかどうかは選手や監督個人の成績に左右されてしまうというのはどうなのでしょうか?

選抜校が変わることはないと思いますが、もう少しわかりやすい選考理由を伝えていただかないと、選手が気の毒でなりません。



選抜高校野球大会の選考基準は何なのか?

そもそも選抜高校野球大会の選考基準は何なのか?という点が気になりますよね。

前年の選抜高等学校野球大会要綱を見ると、

11.出場校選考基準

(1) 大会開催年度高校野球大会参加者資格規定に適合したもの。
(2) 日本学生野球憲章の精神に違反しないもの。
(3) 校風、品位、技能とも高校野球にふさわしいもので、各都道府県高校野球連盟から推薦された候補校の中から地域的な面も加味して選出する。
(4) 技能についてはその年度の新チーム結成後より11月30日までの試合成績ならびに実力などを勘案するが、勝敗のみにこだわらずその試合内容などを参考とする。
(5) 本大会はあくまで予選をもたないことを特色する。従って秋の地区大会は一つの参考資料であって本大会の予選ではない。

引用元:日本高等学校野球連盟

となっています。

選考基準の注目すべき箇所を抜粋すると

・候補校の中から地域的な面を加味して選出

・試合成績・実力を勘案するが、勝敗のみにこだわらない試合内容を参考

・あくまで予選を持たない、秋の地区大会は予選ではなく、一つの参考資料

この様な基準から聖隷クリストファーではなく、大垣日大が選ばれたということです。

要するに、

秋の大会は参考であって、選考委員の印象の良い試合をしたチームを選出する、

という感じなんですね。

 

それでも、前年東海大会の準優勝校、優勝校が選出されなかったのは、78年大会以来44年ぶりということで、

近年の感覚では、東海大会で優勝・準優勝できたら、春のセンバツに出れるなとい気持ちになりますよね。



センバツ高校野球ファンの批判・疑問の声

この報道に対して、批判や疑問の声が殺到していますが、みなさんがどう感じているのかネットの声を拾ってみたいと思います。

多くの方が、聖隷クリストファーセンバツ落選に納得がいかないようです。



まとめ

この記事では『【センバツ】聖隷クリストファーなぜ落選?選考基準は?非難殺到の声』と題して、センバツでなぜ聖隷クリストファーが落選したのかまとめてみました。

選考基準として、秋の大会は予選ではないとしつつも、44年も優勝・準優勝校が春のセンバツに出場していたのですから、なかなか受け入れることはできないのではないでしょうか?

選考基準について賛否両論ありますが、選ばれたからには大垣日大には、聖隷クリストファーの分まで頑張ってほしいです。

最後に聖隷クリストファー高校の校長兼監督の上村指揮官は選手たちに、

「校長じゃなく監督としてみんなに話したい。この悔しさを忘れないで、もう一回、夏に頑張ろう」

と声を掛けたが、

「総合力がないと言われればその通りかもしれない。ただ結果として東海準優勝までやれたのは評価されてもいいのではないか。子どもたちには受け入れがたい。頑張っても報われないと思ってしまったら、それは違う」

と報道陣に心情を語りました。

引用元:静岡新聞

聖隷クリストファー高校野球部のみなさん、夏の大会に向けて、頑張ってください!




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